航空券を安く取れたのに、空港で手荷物の追加料金を払うことになった。
その結果、ANAやJALより高くなってしまうこともあります。
特にLCCは、機内持ち込みが合計7kgまでのことが多く、パソコンやお土産を入れると簡単に超えてしまいます。
この記事では、ANA・JAL・ZIPAIR・Peachの手荷物ルールと料金を比較し、本当に安い航空会社の選び方を解説します。
この際、はっきりと言います。
航空券を安く予約できても、空港で手荷物を預けることになり、追加料金が発生してしまっては意味がありません!
特に注意したいのが、
- 機内に持ち込める荷物のサイズ
- 荷物の個数
- 合計重量
- 予約した運賃に預け手荷物が含まれているか
の4点です。
同じ「機内持ち込み2個まで」と書かれていても、大きなバッグを2個持ち込めるわけではありません。
この記事では、ANA・JAL・ZIPAIR・Peachの機内持ち込みルールを比較し、学生旅行で手荷物料金を増やさないための考え方を解説します。
結論:航空券価格ではなく「荷物を含めた総額」で比較する
最初に結論をまとめると、荷物が多い人やノートパソコンを持っていく人は、無料で合計10kgまで持ち込めるANA・JALが使いやすい傾向があります。
一方、荷物を合計7kg以内に収められる人であれば、ZIPAIRやPeachの安い運賃を活用しやすくなります。
重要なのは、表示されている航空券価格だけで判断しないことです。
例えばLCCの航空券が大手航空会社より3,000円安くても、預け手荷物を追加した結果、合計金額が逆転する可能性があります。
予約前に、次の金額を比較しましょう。↓↓↓
航空券+座席指定+預け手荷物+その他の必要なオプション
「最安航空券」ではなく、自分が実際に乗るために必要な総額を見ることが大切です。
ANAは2026年7月から身の回り品のサイズを明確化
ANAでは、2026年7月1日搭乗分から、ハンドバッグやショルダーバッグなどの「身の回り品」を40cm×30cm×20cm以内とするルールが示されました。
機内には、
- 機内持ち込み手荷物1個
- 身の回り品1個
の合計2個まで持ち込めます。重量は2個の合計で10kg以内です。
ここで注意したいのが、「2個まで」という部分です。
キャリーケースと大きなリュックを1個ずつ持ち込めるという意味ではなく、基本的には収納棚に入れる手荷物1個と、前の座席下に入れる身の回り品1個という組み合わせです。
ANAの主な機内持ち込みサイズは以下のとおりです。
- 100席以上の機材:55cm×40cm×25cm以内
- 100席未満の機材:45cm×35cm×20cm以内
- 身の回り品:40cm×30cm×20cm以内
- 2個の合計重量:10kg以内
国内線では、搭乗する機材の座席数によってサイズが変わる点にも注意が必要です。
ANA・JAL・ZIPAIR・Peachの機内持ち込み比較

※ANA国内線の一部の機材は45×35×20cm以内。
ANAとJALは、基本となる手荷物が55cm×40cm×25cm以内で、身の回り品との合計重量が10kg以内です。JALも、身の回り品1個と手荷物1個の合計2個までとしています。
ZIPAIRは、1個目が55cm×40cm×25cm、2個目が45cm×35cm×25cm以内です。2個の合計7kgまでが無料となっています。
Peachは、身の回り品を含めて2個、合計7kgまでです。サイズはキャスターやハンドルなどを含めて、3辺合計115cm以内と定められています。
同じ「2個まで」でもルールは違う
4社とも基本的には2個まで持ち込めますが、条件は同じではありません。
ANAとJALは、
身の回り品1個+機内持ち込み手荷物1個
という考え方です。
その点、ZIPAIRとPeachにはそのような厳格な規定はありません。
しかし、ZIPAIRは2個それぞれに具体的なサイズが設定されています。
Peachは3辺の合計が115cm以内という規定なので、数値上はバッグの縦・横・奥行きの組み合わせに比較的自由があります。ただし、収納スペースに収まらない荷物は預け入れになる可能性があります。
「ほかの航空会社で持ち込めたから今回も大丈夫」と判断せず、搭乗する航空会社ごとに確認する必要があります。
手荷物で損しやすい3つのパターン
うっかり追加料金を払うことになってしまう、よくある3つの失敗パターンを紹介します。
1.バッグ本体の重さを計算していない
7kgという制限は、中に入れる荷物だけの重さではありません。
バッグやキャリーケース本体の重さも含まれます。
例えば、次のような組み合わせを考えてみます。
- バッグ:1.2kg
- ノートパソコン:1.3kg
- 充電器など:0.5kg
これだけで合計3kgです。
7kg制限の場合、衣類や洗面用品、お土産などに使える残りは4kgしかありません。
特に学生旅行では、ノートパソコン、カメラ、モバイルバッテリーなどを持っていくと、想像以上に重くなります。
2.小さなバッグやお土産を個数に含めていない
ショルダーバッグやハンドバッグも「身の回り品」として1個に数えられます。
空港内で購入したお土産や免税品も、航空会社によっては機内持ち込み手荷物の個数や重量に含まれます。JALはショッピングバッグも身の回り品の例として案内しており、Peachも保安検査通過後に購入した品を制限に含めています。
出発時に7kg以内でも、帰りにお土産を購入して重量を超えることがあります。
そのため、行きの時点で制限ギリギリにするのではなく、帰りの荷物が増える分を残しておくのがおすすめです。
3.LCCの最安運賃には、預け手荷物が含まれていないことがある
PeachとZIPAIRでは、安い運賃を選ぶと、スーツケースなどの預け手荷物が別料金になります。
Peachのミニマム運賃では、預け手荷物は1個目から有料です。1個につき基本20kgまで預けられ、国内線でWebから申し込む場合は片道2,600円です。
往復とも荷物を預ける場合は、航空券とは別に5,200円かかります。
一方、スタンダードとスタンダードプラスには、20kgまでの預け手荷物1個が含まれています。そのため、最初からスーツケースを預ける予定なら、ミニマムに手荷物を追加した金額とスタンダードの総額を比較しましょう。
Peachの国際線は路線によって料金が異なり、Web購入でも1個あたり約4,000~8,900円かかります。
ZIPAIRも、預け手荷物は1個目から有料です。
1個30kgまで預けられますが、料金は路線によって異なります。
- 成田―ソウル:片道3,500円
- 成田―マニラ:片道5,000円
- 成田―バンコク:片道6,000円
- 成田―ホノルル:片道6,000円
- 成田―北米主要都市:片道11,000円程度
例えば、ZIPAIRの北米線で往復とも荷物を1個預けると、航空券に約22,000円が追加されます。
2つのLCCの手荷物預け料金をまとめた表を下に載せておきます。

航空券検索でZIPAIRがJALやANAより15,000円安く表示されていても、預け手荷物を加えると価格差が逆転する可能性があります。
そのため、LCCと大手航空会社を比較するときは、
航空券+座席指定+往復の預け手荷物料金
まで加えた金額を見る必要があります。
なお、PeachとZIPAIRの料金は、路線や購入方法によって異なります。空港で申し込むと追加費用が発生することもあるため、予約時または出発前にWebで申し込むのが基本です。
学生旅行ではどういう基準で航空会社を選ぶべき?
荷物が少ない人
2泊から3泊程度で、リュックだけに荷物をまとめられる人は、ZIPAIRやPeachの安い運賃を活用しやすいでしょう。
ただし、帰りのお土産を含めて7kg以内に収める必要があります。
パソコンやカメラを持っていく人
ノートパソコン、カメラ、充電器などを持っていく場合は、合計10kgまで持ち込めるANAやJALの方が荷造りしやすくなります。
そのため、LCCの方が航空券自体は安くても、預け手荷物を追加するなら、ANA・JALとの差額が小さくなることがあります。
長期旅行や冬の旅行
旅行日数が長い場合や、厚い冬服が必要な旅行では、最初から預け手荷物を利用する前提で比較した方が安全です。
無理に7kg以内へ収めるために必要な物を減らすよりも、預け手荷物を含めた合計金額で航空会社を比較しましょう。この場合は、やはりフルサービスキャリアが強いです。
空港に行く前のチェックリスト
出発前に、次の項目を確認しておきましょう。
- 予約した運賃に預け手荷物が含まれているか
- バッグのキャスターやハンドルを含めて規定内か
- メインバッグと小さなバッグの合計重量
- 帰りに増えるお土産の重量
- 搭乗する機材によってサイズが変わらないか
- モバイルバッテリーを預け手荷物に入れていないか
モバイルバッテリーなどの予備電池は、預け手荷物ではなく機内持ち込み手荷物に入れる必要があります。
自宅に手荷物用の重量計がない場合は、体重計で自分だけの体重と、荷物を持った状態の体重を量り、差を計算する方法もあります。
まとめ:航空券を安れるときほど手荷物を確認する
航空券を安く予約できるときほど、手荷物ルールの確認を忘れがちです。
しかし、実際の旅行費用を決めるのは航空券価格だけではありません。
- ANA・JALは合計10kg
- ZIPAIR・Peachは無料分が合計7kg
- 小さなバッグも個数と重量に含まれる
- お土産で帰りの荷物が増える
- LCCは預け手荷物が別料金の場合がある
この違いを知らずに空港へ行くと、その場で荷物を預けることになり、想定外の出費につながります。
そのため、航空会社を選ぶときは、航空券の最安値だけでなく、
自分の荷物をすべて運ぶための総額
で比較しましょう。
数千円安い航空券を探すことと同じくらい、手荷物ルールを確認することも、旅行代を安く抑えるために重要です。
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